ハワイアンジュエリーには民俗調の彫金など施されているものが多く、伝統色を感じさせるところから、さぞや古い歴史が…といった雰囲気がありますが、実際のハワイアンジュエリーの歴史はまだ100年ほどのもので、意外にも若いジュエリーです。
ハワイといえば、長く続いた王家の島。アメリカの奸計にあって、王国は滅びてしまいましたが、もともとはれっきとした独立国。日本の皇統との婚姻が画策されたこともありますが、現在では合衆国のハワイ州となっています。
さて、ハワイの王様といえば、やはりカメハメハ大王が有名です。カメハメハ大王は開祖としてハワイ王朝を興し、ハワイ王朝はリリウオカラニ女王(1838-1917)の代に長い歴史を閉じます。
ハワイアンジュエリーはこの女王リリウオカラニによって始まりました。
イギリス王室とも親交が深かったハワイ王朝のリリウオカラニ女王は、1862年、ヴィクトリア女王の夫君、アルバート王子の喪に服すため、金に黒のエナメルで「ホオマナオ・マウ(永遠の思い出)」と文字を入れたバングルをあつらえ、身につけました。
また、リリウオカラニ女王は、「アロハ・オエ」と刻んだバングルを、親しかった女子校の校長、アトキンソン女史に贈ってもいます。
5カ国語を操り、多才なレディとして知られるリリウオカラニは、ハワイアンジュエリーの創始者としてよりも、ハワイアンミュージックの名曲「アロハ・オエ(あなたが愛されますように)」の作詞作曲者として知られています。